キャンプに行くと、足りないアイテムに気付いて近くの店で慌てて買うことや、最悪の場合キャンプを途中で断念しなければならなくなることもあります。
こうならないためにも基本的なアイテムはきちんと準備しておくことが大切です。
しかし、必要だと思って多くのアイテムを購入し過ぎると、車に収まらなかったり予算を大きく超えることになる場合があるため、持っていくものは厳選すべき。
この記事では、これまで何回も家族でキャンプを経験してきた私が、キャンプで絶対に必要なアイテムのリストとそれぞれのアイテムの簡単な説明を提供します。
必須キャンプ道具・持ち物リスト
以下、場所ごとに必要なキャンプ用品をリストアップしました。
寝床関連 | 食事関連 |
テント | 焚き火台・BBQコンロ |
ペグハンマー | 焚き火シート |
ペグ | 炭・薪 |
グランドシート | 着火剤・ライター |
インナーシート | トング・火ばさみ |
インナーマット | 軍手・耐熱グローブ |
寝具(シュラフ) | 食器類(お皿・お箸など) |
テント内用ランタン | 食事・飲み物 |
リビング関連 | その他 |
テーブル | 入浴・洗面グッズ |
チェア | 虫除けグッズ |
テント付近用ランタン | 雨具 |
応急セット | |
就寝時・予備の着替え |
リストを見ると、最低限必要なアイテムでもかなりの数になりますが、これらがなければキャンプ場での生活が困難になります。
次に、各アイテムの選び方と簡単な説明を加えていきますので、準備をする際の参考にしてください。
初心者向けキャンプの準備ガイド:必携アイテムとその選び方
初めてキャンプをする方向けに、必要最低限のアイテムとその選択ポイントを解説します。
特に、初めに挙げる寝具やテントなどの睡眠関連は最も重要です。じっくり時間をかけ、自分にぴったりのものを見つけ出すことをお勧めします。
次に、リビングスペースや食事の準備に必要なアイテムも、昼間のキャンプの楽しさを左右する重要な要素です。こちらもしっかりと準備をしましょう!
テントの選び方
キャンプでの宿泊には「テント」が不可欠です。
テントにはワンポールテント、ドームテント、ファミリー向けの2ルームテントなど、様々なスタイルがあります。サイズも一人用から五人用まで幅広く展開されています。
テントの大きさを選ぶ際は、テント内に荷物も置けるように、宿泊予定の人数よりも一人多めのサイズを選ぶと、窮屈さを感じることなく快適に過ごせます。
キャンプの満足度を左右するテントの快適さは、少々高くても良い品質のものを選ぶ価値があります。テントはキャンプ用品の中でも比較的高価で重要なアイテムなので、納得のいくまで選びましょう!
ペグハンマー
キャンプでテントをしっかり設置するためには、ペグハンマーが必須です。
これは、テントのペグを地面に打ち込む際に使う道具で、市販のテントにはよくプラスチック製のハンマーが付属していますが、硬い地面では使い物になりません。そのため、金属製の頭部が付いた、500gから700gの重量のペグハンマーを選ぶと、スムーズに設営ができます。
ファミリーキャンプでは、ペグ打ちをスムーズに行うためにも、ペグハンマーを複数持っていくと便利です。
ペグ
テントの設営には、ペグが欠かせません。通常、テントには軽くて細めのペグが付属していますが、これらは柔らかい地面にしか適していません。より頑丈で、しっかりと地面に固定できるスチール製のペグを選ぶと良いでしょう。軽さを求める場合は、アルミやチタン製のペグもオススメです。
グランドシート
グランドシートは、テントの下に敷くことで雨水の浸入を防ぎ、テント内部の清潔を保つ役割があります。また、地面の冷気や凹凸を和らげて快適な睡眠を助ける効果も期待できます。選ぶ際は、インナーテントにぴったり合うサイズを選ぶことが大切です。
一般的なレジャーシートやブルーシートも代用としては使えますが、長期間の耐久性には劣るので、専用のグランドシートの購入が推奨されます。
インナーシート
インナーシートはテントを設置する際に内部に敷くもので、地面の凹凸を和らげ、テント内の快適性を向上させます。冷気の侵入も抑えるため、持参は欠かせません。
選び方のポイントとして、テントのサイズではなく、インナーテントに適した大きさを選ぶことが重要です。また、薄手のものよりも、少し厚みのあるシートを選ぶことが好ましいです。
インナーマット
インナーマットは、テント内部に敷くことで快適な睡眠をサポートする厚みのあるマットです。地面からの冷気や凸凹を軽減するために役立ちます。
インナーマットはインナーシートの上に配置するのが一般的で、断熱性に優れた「銀シート」や、寝心地を向上させる「緑マット」の購入が推奨されます。寒い時期は銀シートを追加することで更に保温効果が高まり、暖かく過ごすことができますが、暖かい時期は緑マットのみでも十分です。
寝具(シュラフ)
テント内での就寝は、インナーマットだけではなく寝袋を利用するのが定番です。
特に子供がいる家庭では、各自の寝袋を用意しても、子供たちが一緒に寝たがることが多いです。そんな時は、一緒に寝れる大型の『ファミリー用封筒型寝袋』が便利です。
寝袋選びの際は、キャンプ地の朝晩の冷え込みに耐えられる低温仕様のものを選ぶことが大切です。
テント内用ランタン
キャンプ中の夜は予想以上に暗くなるため、テント内外を照らすランタンが欠かせません。
テント内では、就寝時に常夜灯として使える調光機能付きのランタンや、吊り下げ可能なタイプがおすすめです。明るさは200~500ルーメン程度で十分です。
テーブル
キャンプでは食事や作業のためにテーブルが必須です。
キャンプ用テーブルは、持ち運びやすい折り畳み式やロール式が主流で、ソロからファミリーサイズまで幅広い種類があります。ソロキャンプでは60cm幅のテーブルがほどよく、ファミリーキャンプでは120cm幅が食事時に便利です。
収納や持ち運びを考慮して、天板がロール式でコンパクトに収まるタイプが選ばれがちです。しかし、テーブルは大きすぎると車の積載や家での収納時に不便なので、家族の人数に合わせて選ぶと良いでしょう。
チェア
キャンプでリラックスしたり、バーベキューや焚き火を楽しむ際には、快適な椅子が重要です。特に初心者にとっては、高めの椅子(ハイチェア)が使い勝手が良いでしょう。
折りたたみ式の椅子を選ぶことは一般的ですが、中には組み立てが少し難しいものもあります。簡単に設営できるモデルを選ぶのがおすすめです。
椅子のフレームと座面が別々のタイプは組み立てに手間がかかることがあるため、購入前にアウトドアショップで実際に試してみることをお勧めします。
テント付近用ランタン
キャンプの夜は予想以上に暗くなるため、テント周辺を照らすランタンは必須アイテムです。テントエリアを十分に明るくするためには、高い明るさを持つランタンを選ぶことが大切です。
複数人でキャンプをする場合は、テント周辺に2つのランタンを設置すると、適切な明るさを確保できます。さらに、異なる明るさのランタンを用いることで、虫を避ける効果も期待できます。
テント周辺を明るく保つために、ランタンは1000ルーメン程度のものが理想的です。
焚き火台・BBQコンロ
キャンプでの食事のハイライトはBBQですが、多くのキャンプ場で直火は禁止されており、BBQコンロや焚き火台が必要になってきます。
BBQだけでなく焚き火を楽しむ方は、BBQと焚き火の両方ができる『焚き火台』の購入がお勧めです。焚き火台は炎が安定しやすく、使い勝手が良く、耐久性や安定性に優れたものを選ぶことが大切です。
焚き火シート
直火が禁止されているキャンプ場が多い中で、焚き火を行う際には焚き火台と共に焚き火シートが必要です。(キャンプ場によって焚き火シートが必要かどうかは異なります)
焚き火シートは地面を保護するだけでなく、後片付けも楽にするために役立つアイテムです。焚き火シートはガラス繊維製で直接触るとチクチクすることが多いため、触っても快適なものを選ぶことが推奨されます。
焚き火シートを選ぶ際は、チクチクしないもので、耐熱温度が500度を超えるものが理想的です。また、焚き火台だけでなく、他の焚き火関連のアイテムも置けるサイズのものが適しています。
炭・薪について
バーベキューの基本となるのは「炭」と「薪」です。特にバーベキュー初心者には、扱いやすい「炭」の使用をお勧めします。炭は火の調整がしやすく、安定した熱源を提供します。
一方で、薪を使う場合は、針葉樹よりも煙が少ない広葉樹の薪が適していますが、点火しにくいため初心者には少々難しいかもしれません。ただし、焚き火を楽しむだけならば、点火しやすい針葉樹の薪が最適です。
着火ツールと着火剤
バーベキューや焚き火を成功させるためには、適切な着火ツールが不可欠です。ライターやチャッカマンが一般的ですが、炭や薪に直接火をつけるのは難しいため、着火剤を利用して火を移すのが基本です。
初心者の方は市販の着火剤を用いると良いでしょうが、より自然体験を楽しみたい方は松ぼっくりや麻紐など自然素材を使うのも一興です。また、着火剤を複数持っておくと安心ですし、ターボ式ライターなど使いやすいツールを選ぶことがポイントです。
トングと火ばさみの使い分け
バーベキューをする際には、食材を取り扱うトングと、炭や薪を扱う火ばさみが必要です。両者は機能が異なるため、それぞれに適したものを用意することが大切です。
トングは食材をつかむのに最適化されており、火ばさみはウッドグリップがついており、熱くなりにくい設計になっているため、非常に高温になる炭や薪を安全に扱うことができます。バーベキュー用トングは操作しやすく、火ばさみには開閉ストッパーがついていることも多く、非常に便利です。
軍手・耐熱グローブ
焚き火やBBQを楽しむ時、熱い器具を扱うため、耐熱グローブまたは軍手の使用が必須です。
耐熱グローブは高い耐熱性を持ち、丈夫な素材でできており、軍手よりも価格は高めですが、安全のためにも耐熱グローブの使用を推奨します。
食器類(お皿・お箸など)
キャンプでの食事では、お皿やお箸が必要です。
スタイリッシュな食器を使うのも素敵ですが、食後の洗い物は大変な作業になりがちです。キャンプ初心者には、紙皿や紙コップなどの使い捨て食器の利用がおすすめです。
食事・飲み物
キャンプでの食事準備では、食材や飲み物を忘れずに持参することが大切です。
カップラーメンやお茶などの簡単な食品はキャンプ場にあることもありますが、BBQ用の食材などは自分で用意する必要があります。
入浴・洗面グッズ
キャンプ場の浴室にはタオルや着替えが用意されていないので、入浴用品は自分で持って行く必要があります。
また、寝る前や朝の洗面用具も忘れずに。キャンプでも清潔は保ちたいものです。歯磨き粉や歯ブラシを持参することを忘れないようにしましょう。
虫除けグッズ
暑い季節のキャンプには蚊や蜂といった害虫が多いため、蚊取り線香や虫除けスプレーを携帯することが重要です。
さらに、服装選びやランタンの設置場所に気をつけることで、これらの害虫の接近を防げます。
虫が苦手な方は、害虫が少ない季節にキャンプを計画するのが賢明です。
雨具
キャンプ地の天候は予測が難しいため、天気予報が晴れであっても、傘やレインコートを準備しておくことをお勧めします。
特にテントを設置中に雨が降り始めた場合、雨具がないと困る状況になりかねません。
また、子連れのファミリーキャンプでは、雨天時は特に対応が大変なので、天候が悪い場合には計画を見直すことがおすすめです。
応急セット
キャンプ地は地面が滑りやすかったり、斜面があったりすることが多いため、もしものときのために、常に薬や絆創膏を含む応急セットを携帯することが大切です。
就寝時・予備の着替え
キャンプ場の朝晩の冷え込みに備えて、温度変化に適応できる着替えを持って行くことが大事です。
子どもたちがキャンプでアクティブに遊ぶことを考えると、服が汚れることも多いため、予備の着替えを持参することが望ましいです。
少なくとも就寝用と予備用で2セットの着替えを用意すると便利です。
テントや寝袋の高価なアイテムは、レンタルで試すのが賢明!
キャンプ初心者には必要な装備をこれまでご紹介してきましたが、テントや寝袋のような高価なアイテムも含まれます。
特にファミリーサイズのテントは、高額のものも珍しくありません。初めての購入で失敗したくない場合は、実際にキャンプ用品をレンタルして使用感を試すことをお勧めします。これにより、購入前に商品の使い心地を把握できます。
まとめ:キャンプで絶対に欠かせない基本アイテムとは?
この記事では「キャンプで絶対に必要な基本アイテム」に焦点を当てて解説してきました。
挙げてみると、キャンプには数多くのアイテムが必要ですが、これらなしではキャンプを楽しむことは難しいでしょう。初心者は特に、これらの基本アイテムをしっかりと揃えておくことが大切です。