焚火を楽しむ際、間違った薪を選んでしまうと、着火が困難になったり、想定外の燃焼時間に驚かされることがあります。
特にキャンプ初心者は、火の扱いに不慣れで、場合によっては焚火そのものを諦めてしまうことも。ですから、針葉樹と広葉樹の薪を見分け、それぞれの特性を理解することが大切です。
この記事では以下について詳しく説明します。
– 針葉樹と広葉樹の薪の主な5つの違い
– 薪を購入できる場所の紹介
自らの経験をもとに、針葉樹と広葉樹の薪の使い分け方をまとめました。
簡単に言えば、以下のようになります。
針葉樹と広葉樹の見分け方
針葉樹と広葉樹の薪を見分ける方法を紹介します。
針葉樹の特徴と見分け方
針葉樹は主にマツ、スギ、ヒノキなどがあります。
針葉樹の薪は樹皮がはがれやすく、自然に剥がれていることが多いです。また、密度が低く軽いため、手で持ったり薪割りをしてみることで容易に見分けがつきます。
広葉樹の特徴と見分け方
広葉樹にはクヌギ、ナラ、カシ、ケヤキなどがあります。
広葉樹の薪は、樹皮が頑丈で綺麗に保たれていることが多く、針葉樹と比べて密度が高く重たく硬いため、持ってみるとその違いがわかります。
針葉樹と広葉樹の薪の5つの違い
針葉樹と広葉樹の薪には、いくつか明確な違いが存在します。具体的には以下の5点が挙げられます。
■燃焼の持続時間
■燃える際の煙の量
■木の硬さ
■費用
これらの特徴について、一つ一つ詳しくご説明します。
点火のしやすさが違う
針葉樹と広葉樹の薪を比較すると、針葉樹の方が油分が多く含まれているため、火がつきやすいのが特徴です。このため、火を起こす最初の段階では針葉樹の薪がおすすめです。
特に、キャンプでの火起こしに不慣れな方は、広葉樹を使うと苦労することがあるため、針葉樹の使用を推奨します。
しかし、油分が多いからと言って、針葉樹の薪に直接火をつけるわけにはいかないので、点火剤や燃えやすい素材を用意することが大切です。
燃焼時間が違う
針葉樹の薪と広葉樹の薪では、燃焼時間にも違いがあります。広葉樹は針葉樹よりも幹の密度が高く、点火は難しいですが、一度燃え始めると長時間燃焼を維持します。
したがって、一度火が安定してからは、広葉樹の薪を追加して長く焚火を楽しむことが可能です。
ちなみに、針葉樹と広葉樹の薪を組み合わせた場合、燃焼時間は約1時間ほど異なるため、長時間焚火を楽しみたい場合は広葉樹の薪をたっぷりと用意しておくと良いでしょう。
煙の発生量の違い
薪の種類によって、焚き火時の煙の発生量が異なります。針葉樹は広葉樹よりも油分が多いため、より多くの煙が出ます。そのため、煙が少ない焚き火を望む方や料理に焚き火を利用したい場合は、広葉樹の薪を使用することが推奨されます。
薪の硬さの差
針葉樹と広葉樹では、薪の硬さにも違いが見られます。広葉樹は針葉樹に比べて木の密度が高く硬いため、薪を割る際は針葉樹の方が手軽です。特に広葉樹の節は硬くて切りにくいため、斧や鉈を使わなければ割りにくいので注意が必要です。
薪の価格差
一般的に針葉樹の薪は広葉樹の薪よりも価格が低めです。コストを抑えつつも、焚き付けに適した薪を求める場合は、針葉樹が適しています。
一方で、少し価格が上がるものの、広葉樹は煙が少なく料理にも向いているため、火起こしに自信がある方には広葉樹も良い選択肢です。価格の差はありますが、それでも数百円程度の違いにとどまります。
針葉樹と広葉樹の薪の購入先
針葉樹と広葉樹の薪の購入先とそれぞれの利点と欠点についてお話しします。
薪を購入できる主要な場所は以下の通りです。
①キャンプ場
②ホームセンター
③オンラインショップ
各購入先の利点と欠点を見ていきましょう。
キャンプ場での薪購入
現地で直接購入できるため、自宅での保管や車への積載が不要です。ただし、価格が少々高めです。(遅い時間のチェックインでは売り切れることもあります。)
ホームセンターでの薪購入
比較的安価で購入できることが多いですが、取り扱う薪の種類が限られており、針葉樹か広葉樹のどちらか一方しか選べないことがあります。
オンラインでの薪購入
価格はやや高めですが、品揃えが豊富で、好みの木材を選べることが大きな魅力です。また、自分のキャンプスタイルに合わせて薪の量を調節できます。
薪を使った焚き火の準備:必要な道具を忘れないで
焚き火を楽しむには、薪の種類を理解して適切な薪や焚き火台を選ぶことが大切ですが、それだけでなく、火を着けるための着火剤や薪を割るための道具も必要です。これらを忘れると、焚き火をするのがぐっと難しくなります。
焚き火の基本的な道具は確実に準備しておきましょう。
まとめ:針葉樹と広葉樹の薪の特徴と効果的な使い方
今回は、『針葉樹と広葉樹の薪の特徴と効果的な使い方』について詳しく解説しました。
前述したように、針葉樹と広葉樹の薪はそれぞれ特徴が異なります。これらの違いを理解していないと、焚き火を楽しむ際に困ることがありますので、薪の種類をしっかり把握しておくことが重要です。
特に初心者には、火が付きやすい針葉樹の使用から始めることを推奨します。